順天堂大学医学部 小林 弘幸教授が語る『ドクターが考える
理想の睡眠環境とは?』

自宅での睡眠もストレスを受けている

自律神経研究の第一人者 
順天堂大学医学部教授 小林弘幸(以下:小林):
現代社会の一番の問題点は、どうしてもストレスを受けやすい環境にあることです。
一つは、職場環境によるもの。その他に、自宅にいても睡眠時などにストレスを受けています。この睡眠をどのように充実させるかというのがものすごく重要であることに加え、日常や自宅で、いかに自分にストレスを与えないか、余計なストレスを排除するか、ということが今一番求められています。ですので、それらを駆使した生活設計や建築設計が今後重要になってくると思います。

自宅での睡眠もストレスを受けている

睡眠の悪化が招く体への負担

小林:まず、睡眠が良くないと血流が悪くなります。これは自律神経の乱れによるものです。
同時に、睡眠時間が減れば減るだけ体には疲労が溜まり、頭痛、めまい、吐き気、食欲不振などにつながります。

睡眠の悪化が招く体への負担

空調選びが、ストレスを減らして
良い睡眠をつくる

小林:睡眠を良くするために重要なことは、冷房や暖房という空調です。
ダイレクトに(体に風が)当たる空調というのは、大きな不快感を感じてしまいます。
睡眠時という、リラックスを作り出す副交感神経が高くなる時間帯にも関わらず、寝ている間に空調が当たり、時間の経過とともに不快感が増して交感神経が上がります。その結果、良い睡眠が得られず、日常的に自律神経を整えることを意識していても、乱れへとつながります。
ですので、体に(風が)直接当たらないような空調で睡眠を取ると、ストレスを感じることがないので、良い睡眠を迎えることができると思います。

自律神経研究の第一人者
順天堂大学医学部
小林 弘幸教授

順天堂大学医学部 小林弘幸教授

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